うちの学校のメーワク国語教師のことです。なんかみょうにキンパチ先生? みたいで青春がどうだとか生きがいがどうだとかしらけるようなことばっかり言って、みんなしらっとしてても気づきません。どうしたら受験がセーフかっていうことや、友だち付き合いのことでせいいっぱいなのに、自分の若い頃の話とかしてて、イライラするんです。時代が違う! そんなよけいなことを言わない先生のほうが、みんな信頼しているんです。ホントにイライラするし、時間がもったいないので、なんとか授業だけしてもらえる方法はないでしょうか。
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| ごめん、これは、大笑いしてしまいました。……もしかしたら、ぼくがこうやって答えていることも、祥子さんが「イライラする」と感じる態度の一種かもしれない、という気がしたので──。
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仮に一クラスを三十人としよう。そこで、祥子さんにもわかっていてほしいのは、先生は一人で、それに対する生徒のほうは三十人もいる、ということ。三十人全員にとって「いい先生」ということはありえないし、また、よほどの場合がなければ「三十人全員にとって悪い先生」ということも、逆にありえない。
祥子さんはこの国語の先生が大嫌いみたいだけど、「あの熱血がいいのよねー」なんて思っている同級生はクラスにいるかもしれないよ? 「みんなしらっとしてて……」というその「みんな」って、クラス全員かどうかは、ほんとうはわからないよね。
そのことは、忘れちゃいけない。絶対に。
それでも、時間がもったいないし、先生はよけいなことを言わないでほしい、ということなんだけども──昔から、ぼくが学生の時にも思い出話の好きな先生はいました。それに対抗して、生徒はどうしたか。先生の思い出話が一段落したところで生徒が、声を合わせて言うわけです。「で?」って。いいチームワークで「で?」「それで?」「だから?」なんて、みんなで先生に言っていた。
先生に対して、単純に意地悪をしていたわけじゃない。……………(つづく)
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